前回の記事では、
食品は実際どれくらい値上がりしているのか?
そして、
値上がりした食品でも、消費税が8%から1%になれば家計はお得になるのか?
について考えてみました。
そこで分かったのは、
食品そのものが値上がりしても、同じ本体価格で比べれば、
消費税が下がった分だけ家計の負担は軽くなる。
ということでした。
では、ここでまた一つ疑問が出てきます。
そもそも「食品」なら、全部1%になるのでしょうか?
スーパーには、
水、お米、パン、調味料、お酒、栄養ドリンク……
いろいろなものが売っています。
まぁ、食べたり飲んだりするものなら、全部同じような気もしますよね(笑)
でも調べてみると、
「えっ、これは違うの?」
というものが結構ありました。
今回は、現在の軽減税率の仕組みをもとに、
もし食品の軽減税率が8%から1%になった場合、何が1%の対象になり、
何がならないと考えられるのか?
身近な商品から研究してみたいと思います。
まず、「食品なら全部軽減税率」ではない
👨🎓 森くん
「食品の消費税が1%になるなら、スーパーで売っている食べ物や
飲み物は全部1%じゃないんですか?😳」
私も最初は、そんな感覚でした。
でも現在の制度を調べてみると、そう単純ではありません。
国税庁によると、現在の軽減税率8%の対象は、原則として
「酒類・外食を除く飲食料品」
です。
つまり、
「口に入れるものか?」
だけでは判断できないということです。
ここから具体的に見ていきましょう。
えっ、水なのに税率が違う?
まずは「水」です。
👨🎓 森くん
「水なら、さすがに同じですよね?😊」
……と思いますよね(笑)
ところが、
ペットボトルのミネラルウォーター
と
水道水
では扱いが違います。
ミネラルウォーターは、飲食料品として販売されるため、現在は軽減税率の対象。
一方、水道水は飲むだけではなく、
・お風呂
・洗濯
・掃除
などにも使います。
そのため水道水の供給は、現在の軽減税率の対象にはなりません。
仮に現在の軽減税率8%が1%になったとしても、現在の対象範囲がそのままなら、
ミネラルウォーターは1%、水道水は標準税率側に残ると考えることになります。
👨🎓 森くん
「えっ!?
同じ水なのに違うんですか🤣」
そうなんです。
いきなりややこしい(笑)
みりんと「みりん風調味料」も違う
次は、料理でよく使う「みりん」です。
スーパーを見ると、
本みりん
と
みりん風調味料
があります。
似ていますよね。
でも税率の扱いは同じではありません。
酒税法上の「みりん」は酒類なので、現在の軽減税率の対象外です。
一方、アルコール分1度未満の「みりん風調味料」は酒類に該当せず、
飲食料品として軽減税率の対象になります。
つまり現在の区分をそのまま使うなら、
みりん風調味料 → 1%の対象
本みりん → 1%の対象外
となる可能性があります。
👨🎓 森くん
「料理に使うという意味では、ほとんど同じ感覚なんですけどね😅」
そうなんですよ。
私も、
「そこ違うんかい(笑)」
と思いました🤣
でも税制上は「何に使うか」だけではなく、酒類に該当するかどうか]
がポイントになるわけです。
栄養ドリンクはどうなる?
これも面白いところです。
スーパーやドラッグストアには、
栄養ドリンク
も売っています。
飲み物だから食品?
と思ってしまいますが、
医薬品や医薬部外品に該当するものは、現在の軽減税率の対象外です。
一方、医薬品等に該当しない飲料なら、飲食料品として
軽減税率の対象になる場合があります。
👨🎓 森くん
「同じような瓶に入っていても違うんですか!?😳」
そういうことになります。
ここまで来ると、
見た目だけでは分からない(笑)
ですね。
同じ料理でも「店で食べるか、持ち帰るか」で変わる
さらに身近なのが外食です。
たとえば、お店で500円の料理を買ったとします。
それを、
テイクアウトする
のか、
店内で食べる
のか。
現在の制度では、テイクアウトは飲食料品の譲渡として軽減税率の対象ですが、
店内飲食は「外食」に該当するため対象外です。
国税庁は、外食かテイクアウトかについて、提供時点で顧客に意思確認
するなどして判定するとしています。
つまり、同じ料理でも、
持ち帰る → 軽減税率
店内で食べる → 標準税率
となります。
👨🎓 森くん
「同じ商品なのに、食べる場所で税率が変わるんですか!?😳」
そうなんです。
商品そのものだけではなく、
「どう提供されるのか」
まで関係してくるんですね。
ここで一度、整理してみよう
ここまででも、
「えっ?」
が結構ありました(笑)
そこで、身近なものをまとめてみます。

※この図は、現行の軽減税率の対象範囲がそのまま維持されたうえで、
税率だけが8%から1%になった場合を想定したものです。
🤖 研究補佐チャッピーの整理
今回のポイントは、
「食品っぽく見えるかどうか」だけで判断しないこと。
現在の制度では、原則として「酒類・外食を除く飲食料品」が軽減税率の対象です。
そのため、
ミネラルウォーター → 対象
でも、
水道水 → 対象外
だったり、
みりん風調味料 → 対象
でも、
酒類に該当する本みりん → 対象外
だったりします。
さらに、
テイクアウト → 対象
店内飲食 → 対象外
のように、同じ料理でも提供方法によって扱いが変わります。
つまり重要なのは、
「これは食べ物だから1%だろう」
ではなく、
「現在の軽減税率の対象に該当するのか?」
を見ることです。
じゃあ、「食品1%」というニュースだけでは分からない?
ここまで調べてみて、私はここが結構重要だと思いました。
ニュースで、
「食品の消費税を8%から1%へ」
と聞けば、
スーパーで買う食品が全部1%になるような印象を受けるかもしれません。
でも実際には、
何を1%の対象にするのか
によって家計への影響は変わります。
もし現在の軽減税率の対象範囲をそのまま1%にするのであれば、
酒類や外食などは対象外のままです。
逆に、制度改正の際に対象範囲そのものまで変更されるのであれば、
話は変わります。
つまり、
「8%→1%」という数字だけではなく、
「何が1%になるのか」まで確認する必要がある。
ということですね。
結局、何を見ればいい?
今回の研究をかなりシンプルにすると、
① 税率はいくらになるのか
だけではなく、
② 何がその税率の対象になるのか
この二つを見る必要があります。
👨🎓 森くん
「なるほど!
1%という数字だけ見て喜んじゃダメなんですね😅」
いや、喜んでもいいと思います(笑)
家計の負担が軽くなるなら、それはありがたいですからね😊
ただ、
「自分が普段買っているものが、本当に1%になるのか?」
まで見る。
それだけで、ニュースの見え方はかなり変わると思います。
「減税されたらいくら得する?」から、一歩進んでみた
今回まで3つの記事で、
第1研究
消費税が8%から1%になったら、本当にお得なのか?
第2研究
食品の値上げを考えても、本当にお得なのか?
第3研究
そもそも、何が1%の対象になるのか?
と少しずつ掘り下げてきました。
最初は、
「7ポイント下がるなら、お得でしょ?」
という単純な疑問でした。
でも調べていくと、
値上げ
や
軽減税率の対象範囲
まで関係していることが分かってきました。
まぁ、調べれば調べるほど新しい疑問が出てきますね(笑)
でも、それでいいと思います。
難しい税制を丸暗記するのではなく、
自分たちの買い物に置き換えて、一つずつ理解していく。
これからも、そんな家計目線で研究していきたいと思います。

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